皆さまに「新型コロナへの過剰反応をやめましょう」と申し上げてきた理由

(振れ過ぎた振り子を元に戻すために強い表現を使うことをお許しください)

それは、第一には皆さまに過剰な不安による心身の抵抗力を落とさないようにしていただきたいこと。第二には過剰な不安により日常生活を縮こまらせて経済を潰しご自分の首を絞めないようにしていただきたいこと。そして第三が重要ですが、我が国が直面している激動の世界に目を向けていただきたいからです。今回はこちらについて少し述べさせていただきます。

『新型コロナウイルスへの霊性と統合』でも若干述べさせていただきましたが、今、米中戦はいよいよ大詰めを迎えつつあります。米国国務省は、中国共産党政府に香港やウイグルでの騒動に対して「人間として間違ったことをしている」「南沙諸島の基地を壊して手を引くように」と警告してきました。これは第二次世界大戦において日米戦開戦をダメ出しした「ハル・ノート」と同じです。

また米国海軍は、保有する11隻の原子力空母のうち臨戦態勢の3隻の空母(ロナルド・レーガン、ニミッツ、セオドア・ルーズベルト)をそれぞれの担当海域での演習という名の本気の行動をさせることで中華人民共和国を恫喝しています。ちなみに第七艦隊の「ロナルド・レーガン」は、自衛隊とオーストラリア海軍を引き連れてフィリピン海で“演習”しています。(https://www.navy.mil/submit/display.asp?story_id=113597:以下の記事がリンク先にありましたが、現在はページが存在しません。)

内地に目を向ければ、揚子江流域を中心に1か月余にわたる猛烈な豪雨で、中華人民共和国の1/3の人口が住む広大な地域が水没しかかっています。この流域の沿海には稼働中の原子力発電所もあります。また、北京ではさらに新たな型のコロナによる感染が広がっています。米国は、すでに中華人民共和国に在留している米国人と米国資産の引き上げを行っています。

M・ゴルバチョフがR・レーガンに降参したように、中国共産党政府が米国に降参してくれればよいのですが、もしそれができなければどうなるでしょうか?機能不全に陥った日本政府を後目に東日本大震災発災翌日に横須賀を中心に出師して福島沖に展開し、3月16日の天皇の「おことば」により福島第一原発収拾に向けて揚陸した米国第七艦隊を思い出してください。日本は日米同盟により、今回自衛隊は前方展開任務に服することになっています。新型コロナにだけ目を奪われている場合でしょうか?